アスベスト被害について

アスベストは、飛散すると空気中に浮遊しやすく、人が飛散したアスベストを吸い込んでしまうと、肺胞に沈着しやすいという特徴があります。

吸い込んだアスベストの一部が、肺の組織内にとどまり、アスベストの繊維が肺の内側に刺ささることで炎症がおこります。その結果、肺の線維化や肺がん、悪性中皮腫などの病気をもたらすリスクが上昇することが判明しています。

保証金の対象となる関連疾患

  • 中皮腫
  • 肺がん
  • びまん性
    胸膜肥厚
  • 石綿肺
  • 良性
    石綿胸水

中皮腫とは?

肺を取り囲む胸膜や肝臓、胃などの周囲にある腹膜、心臓を覆う心膜、精巣鞘膜にできる悪性腫瘍のことをいいます。

中皮腫は、胸膜に発症することが最も多く、腹膜が次いで多いとされています。

症状

中皮腫は、胸膜に発症することが最も多く、腹膜が次いで多いとされています。

胸膜中皮腫では、息切れ、胸痛そのほか、咳、発熱、全身倦怠感、体重減少などもみられますが、これらは中皮腫に特徴的な症状とはいえず、早期発見が難しい病気です。症状がなく胸部エックス線検査で胸水貯留を偶然発見されることもあります。

胸膜中皮腫の原因の多くはアスベストの吸引とされており、発生の危険度はアスベストの吸引量が多いほど高くなります。
腹膜中皮腫では、腹痛、腹部膨満感、腹水貯留などがみられます。

肺がんとは?

原発性肺がんは気管支あるいは肺胞を覆う上皮に発生する悪性の腫瘍です。

「原発性」肺がんとは、肺の気管・気管支・肺胞の一部の細胞ががん化したものをいいます。

中皮腫と異なり、喫煙をはじめとしてアスベスト以外の原因でも発生します。

症状

肺がんの症状は、咳や痰、血痰などです。

しかし、無症状で胸部エックス線や胸部CT 検査の異常として発見される事例もあります。

びまん性胸膜肥厚とは?

びまん性胸膜肥厚は、臓側胸膜(肺を覆う膜)が炎症を起こした慢性的な線維性胸膜炎です。

びまん性胸膜肥厚は石綿以外の結核性胸膜炎等でも引き起こされます。

症状

びまん性胸膜肥厚の症状は、進行が進むにつれて反復性の呼吸器感染や呼吸困難、反復性の胸痛がみられます。

高濃度のアスベストの吸入により発症すると考えられており、潜伏期間は30年から40年とされています。

石綿肺とは?

石綿肺とは、アスベストを大量に吸入したことで、肺が線維化してしまう病気で、じん肺ともいいます。

症状

症状としては労作時の息切れ、咳、痰が多くみられます。

アスベストの吸引がなくなった後も症状が徐々に悪化し呼吸機能の低下が徐々に進み、在宅酸素療法が必要となります。

石綿肺は、大量にアスベストを吸入した人が発症し、アスベストを吸入開始してから10年以上経過すると石綿肺の所見が現れます。

また、肺がん、中皮腫、気胸、胸水、気管支炎などを合併することもあるため、注意が必要となります。

良性石綿胸水とは?

胸水とは、胸腔内に体液が貯留してしまうことをいいます。

そのうち石綿粉じんを吸引したことが原因で胸膜炎が発生することにより胸水が生じたものを良性石綿胸水と呼んでいます。

救済法との関係では対象外の疾病となりますのでご注意ください。

症状

良性石綿胸水の症状は、呼吸困難や胸痛、発熱等が挙げられますが、自覚症状がない場合もあります。

なお、その他の石綿関連疾患と同様に、長期間の潜伏期間を経て発症する傾向があるとされています。

アスベストとは

アスベストとは、鉱物繊維の石綿(いしわた・せきめん などと呼ばれています)のことを指します。アスベストは、髪の毛の5000分の1という非常に細い繊維でできているにも関わらず、熱や摩擦に強く、耐火性や防音制に優れ、酸やアルカリに強いということから、以前は、広く建材として使用されていました。

主なアスベストの用途としては、

  • 断熱材
  • 吹き付け材
  • スレート材(屋根材)
  • シール断熱材
  • 自動車のブレーキ部品
  • 煙突や排気管
  • 上下水道用高圧缶
  • タンクやパイプラインの継ぎ目

などになります。それ以外にも広く様々な用途で使用されてきました。

アスベストによる
健康被害のメカニズム

アスベストは、飛散すると空気中に浮遊しやすく、人が飛散したアスベストを吸い込んでしまうと、肺胞に沈着しやすいという特徴があります。

吸い込んだアスベストの一部が、肺の組織内にとどまり、アスベストの繊維が肺の内側に刺ささることで炎症がおこります。その結果、肺の線維化や肺がん、悪性中皮腫などの病気をもたらすリスクが上昇することが判明しています。一般的には、アスベストを吸い込んでから、30年から50年という潜伏期間を経て発症します。

アスベストによる
健康被害の疾患や症状

アスベストによる健康被害は、中皮腫、肺がん(原発性肺がん)、石綿肺及びびまん性胸膜肥厚です。

これらの疾病は、アスベスト被害賠償金の対象となっています。

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