主治医がアスベスト関連疾患の診断書を作成してくれない件につき当事務所が介入することにより、
診断書作成・給付金申請にこぎ着け、約300万円を獲得!

概要
  • 職種

    大工、内装工、解体工

  • 勤務形態

    法人代表者

  • 現在の状況

    故人

  • 年齢

    70代

  • 病名

    びまん性胸膜肥厚、間質性肺炎、胸膜炎、肺気腫、その他の呼吸系疾患(胸膜腫瘍)

  • 喫煙歴

    喫煙習慣有り(20年以上)

  • ばく露時期

    昭和45年(1970年)~平成12年(2000年)頃

  • ばく露年数

    約30年

  • ばく露した状況

    住宅の新築・増改築(リフォーム)・解体工事に従事していた。建材にアスベスト が含まれていたため、建築現場での工事作業中にアスベストにばく露した。

  • ばく露場所

    神奈川県県央部

  • 申請した給付金制度

    石綿健康被害救済制度

  • 申請から受給までの期間

    約4ヶ月

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ご依頼いただいた経緯

被害者様ご本人からお問合せのメールをいただきました。病院で「アスベストが原因の疾病ではないか」「アスベストの給付金に申請できるかもしれないから調べてみては」と言われたそうです。アスベストの含まれた建材に関連する仕事をしてきたとはいえ、建築・解体業の法人代表者であっても給付金が貰えるのか知りたい、とのことでした。
事務所でのご面談をご希望とのことで、お目にかかってお話しを伺いました。面談後は一旦ご自宅に持ち帰ってご検討いただき、後日ご依頼いただきました。

ご依頼後、申請の準備を進めていたところ、被害者様の容体が急変し、お亡くなりになりました。葬儀後、自宅の片付けをしていた息子様が、当事務所からの書類を見つけてお電話をくださり、お亡くなりになったことを知りました。その後、被害者様の息子様ご夫婦とご面談の機会をいただき、被害者様からのご依頼を引き継ぐ形で、息子様からご依頼をいただくこととなりました。

受給内容

石綿健康被害救済制度
特別遺族弔慰金 280万円
特別葬祭料 約20万円

弁護士のコメント

本件は、ご相談時点ではアスベスト給付金の対象疾病かどうか曖昧な事案でした。当初は、被害者様ご本人で給付金申請を行おうとしたところ、主治医が「申請しても認められないだろうから」などとして、必要な診断書作成を渋っており、途方に暮れていたため、当事務所にご依頼頂きました。
当事務所から、主治医へ書面で診断書作成を依頼するも、「検査をする必要がある」などの理由で、なかなか作成してもらえませんでした。そのような中で、被害者様が急死されてしまったことは、私にとっても痛恨の極みでした。しかし、息子様が当事務所へのご依頼を引き継いで下さったことで、ご遺志を遂げることができました。
結局、根気強く、診断書作成を主治医に依頼したところ、対象疾病である「びまん性胸膜肥厚」と診断され、それをもって申請した後は、比較的スムーズに給付金が支給されました。アスベスト被害においては、「対象疾病が診断されていないから」「主治医が認めてくれないから」と諦めてしまっている方が多くいると推測されますが、本件のように、申請にこぎ着ければ、認定される可能性があることを改めて実感させられた事案でした。上記のような事情があっても、「あきらめない」ことが重要です。それに関連する↓の記事もご覧の上、アスベストにばく露した過去がある方は、当事務所にお気軽にお問い合わせください。


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